両面宿儺が飛騨金山にやってきた

両面宿儺は、飛騨地方の伝説に残る鬼神。日本書紀にもその名が記されています。宿儺は大和朝廷に恐れられ討伐されましたが、飛騨金山には飢饉に苦しむ農民のために祈りを捧げた英雄としての両面宿儺伝説が残されています。
飛騨金山の隣、関市上之保のキャンプ場ネイチャーランドには、飛騨金山戸部の彫刻家、故河尻龍男さんが20年以上前に掘り上げた巨大な両面宿儺像が建立されていました。円空の掘り上げた両面宿儺像を彷彿とさせる荒々しくダイナミックな木彫りの像。


今回、この両面宿儺像がネイチャーランド上之保から、飛騨金山に贈られることになりました。2021年10月、金山町観光協会会員と地元ボランティアの有志で、約1トンもある木像を飛騨金山に移設。
下呂市金山町の中心部に位置する鎮守山の頂上には両面宿儺が祀られていますが、今回寄贈された両面宿儺像は、新たに鎮守山の麓に鎮座することになりました。
飛騨地方の各地域に残されている両面宿儺伝説。その伝説の一端にふれる旅に、まずは飛騨金山から訪れてみてはいかがでしょうか。
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